日本の台所「豊洲市場」2018年築地から移転した豊洲市場には、水産約500社・青果約100社の仲卸会社が存在します。「良い仕入れ・良い業者」を紹介する本サイトでは、豊洲市場で熱い想いを持って働く会社様にインタビューを行っております。

 

第19弾は、50年以上日本の水産を支えている岡善株式会社の専務取締役、岡崎善行氏にお話をお伺いしました。千葉の浦安から始まった岡善の歴史は徐々に変化を付けて、進化し続けています。

先代から受け継がれることなんてないな~、と照れ笑いを浮かべながら話す岡崎氏の言葉の中には、言葉にはせずとも「岡善」として守り抜いている事がありました。この記事をみれば、そんな豊洲市場の水産仲卸、岡善が得意とする商品や、取引をするメリットを知ることが出来ます!

 


主要商品+αの導入で販路開拓になった10年前


FC

本日はお時間頂き、ありがとうございます。

早速ですが、岡善さんの歴史を教えてください。

 

岡崎専務取締役(以下:岡崎)

よろしくお願いいたします。

昭和45年に「岡善」は創立しました。祖父の代は浦安で貝類の問屋を行っていて、徐々に事業が広くなり、八王子の魚市場に出店したんです。そこが閉鎖になるというので、築地に出店しました。築地は計30年位です。

 

FC

そうだったんですね!岡善さんの店頭に貝類が多い理由はそこからだったんですね!

 

岡崎

そうですね。昔から貝メインで取り扱っております。あさり、しじみ、はま貝、赤貝などなど一般的なものは一通り揃ってます。

 

FC

ちなみに、何種類くらいあるんですか?

 

岡崎

どの位だろうなぁ、おそらく貝だけでも20種位だと思います。

 

FC

貝にもそんなに種類が沢山あるんですね!勉強になります。

あれ、でもよく見ると貝だけではないようですね?!

 

岡崎

はい、弊社は活魚なども取り扱っております。

白身魚や青物魚などがあり、貝と合わせたら40種位がお店にあるイメージですね。

 

FC

40種類ってスゴイですね!管理するのが大変そうです・・・。

活魚を導入したのはいつだったのですか?

 

岡崎

ちょうど10年くらい前だったかな。私が八王子の市場から築地に来てからです。

貝類以外の商品を販売することで、お客さんの幅も広がったんです。

販売の出数に偏りはなく、均等に納めています。

 

FC

どのような所に納めていらっしゃるんですか?

 

岡崎

飲食店です。チェーン店のお寿司屋さんから個人店の鮨屋、割烹、洋食の方もいらっしゃいます。海外はシンガポールにも出していますが、今はコロナの影響もあって厳しい状況は続いています。

 


主役は魚たち


FC

とっても幅広く納めていらしゃるのでビックリしました!

自社の配送はされていらっしゃるのですか?

 

岡崎

はい、元々いた八王子方面にお客様がいるので、そちらには配送しています。大体1つのルートに10店舗位があるイメージですね。その他の方面のお客様はありがたいことに市場に買いに来ていただいてます。

 

FC

なるほど!岡崎さんの店舗にはいつもたくさんの魚が陳列しているのはそのためですね!

 

岡崎

おっしゃる通りです。今は市場内でも店頭に並べていない会社が多くなってきましたよね。でも、うちは絶対に辞めないです。冷凍物を取り扱っているわけではないので、やっぱり最後はお客様自身で選んで頂きたいし、見てもらいたい。陳列には特に気を遣っているんです。

 

FC

確かに、陳列していない会社様もありますね。どのような事に気を付けていらっしゃるんですか?

 

岡崎

魚が一番キレイに見せる為に、魚の並べ方はもちろん、魚を雑に扱わない事です。

当たり前の様で、意外と難しいんですよ。あとは照明です。築地から豊洲に移転になったとき、店前陳列する事を前提にライトを付けてもらいました。他の店舗とは少し作りが違いますよね。

 

FC

わ、本当だ!魚を輝かせているのと同時に温かみがあるので、拾い買いなどしている人でも気軽に話しかけられる雰囲気がありますね!

 

岡崎

築地から豊洲に移動してきて、魚にとって本当に良い環境になったので、凄く嬉しいです。もお築地の環境には戻れないですね・・・。(笑)


魚は他の店も見た方が良い


FC

そうですよね、私も戻れなそうです(笑)

岡善さんと取引をしたい!という仕入れ担当者様とはどのようなステップから始まるんですか?

 

岡崎

まずは、徹底的にお客様の好みをヒアリングします。

予算もお伺いした上で、プラスして好みはどの位の大きさなのか、色なのか、脂なのかなどです。そして、市場に来ていただくようにしています。そのためにも店頭陳列して、しっかり魚を見ていただける環境を作ってるんです。逆に、弊社だけではなく、他社も見た方が良いと思いますよ、と提案したりもします。

 

FC

えぇ!?それだとお客さんが他のお店に取られちゃう気が・・・。

 

岡崎

ご自身のお店で使う品物ですから、やはりご自身の目で色々な魚を見て、納得いった物を購入していただいた方が良いと思うんです。それで市場全体が盛り上がる事でもありますしね。とはいえ、自信はあるんですけどね!

 

FC

良いお話すぎて、なんだか泣けてきます。

私も市場を盛り上げられるよう、このサイトを通して頑張ります!

とは言っても、他の仲卸さんにはない岡善さんの特徴、取引をするメリットってなんですか?


お客さんの故郷を知る


岡崎

そうですね、対応力だと思います。

たくさんの種類があるからこそ、お客さんの好みに合わせて対応出来ますし、ロットの対応もできるんです。どんな業種業態の方もまずは相談頂きたいですね。

あとは、お客さんの故郷がどこかっていうのも重要なんです。

 

FC

こ、故郷ですか?

千葉出身は貝が好きってことですか!?

 

岡崎

そうかもしれませんね(笑)でも、近しいところはありますよ。

要するに自分が生まれ育った所で取れる魚の特徴は大人になっても好む傾向にあるんです。

同じカツオでも、脂がのったものが好きだったり、とにかく真っ赤な物が好きだったりと、選ぶ魚から、このお客さんは〇〇出身なんだろうな~と予想しながら、好きそうな物を先に提案したります。そうすると凄く喜んでくれるんです。後々話していると、本当に予想していた出身地だったりするんですよ。

 

FC

選ぶ魚から故郷を見抜かれるなんて、もはやそれもメキキですね!

最後に、今後の岡善さんの御展望を教えてください!

 

岡崎

まず、祖父の代から令和の時代まで続いている“店頭陳列“は守り抜きたいですね。その方が魚と真摯に向き合っている気がするんです。

あとは、もっと市場に来ていただけるように市場の中からもっともっと発信して行かなくてはいけないと思います。

市場らしさは残しつつ、進化していかなければいけない事もありますよね。いつまでも閉鎖的になっていてはダメだなと思うので、そこは力を入れていきたいと思ってます!

 

FC

そのお悩み、弊社で解決出来ることもあるかもしれないのでその時はぜひお声がけ下さいね!

本日は貴重なお話ありがとうございました!